負ののれん代とは…
企業を買収した際の、買収額と受け入れる時価による純資産(株式資本)との差額のうち、買収額(現金・株式)のほうが少なく、時価純資産(実態純資産)を下回り、割安の価額で企業を買う場合の差額のことを言います。

負ののれん発生時には、会計ルール上特別利益として処理する。のれんが20年以内の一定期間で償却されるのとは逆に一括処理となります。

以前はのれんと同様に、連結賃借対照表に負債計上し、20年以内に営業外収益で利益計上していました。代表例として挙げれば、2008年4月に伊勢丹と三越が経営統合した例です。これは伊勢丹が三越を買収した形で会計処理を行ったために、負ののれん代が700億円発生し、形式上、これを5年で償却するために経常利益を140億円押し上げることになりました。

注目する点は、特別利益とはいえ会社を純資産未満で買収すると、瞬間的に利益が発生し、株価が影響を受けて急激に上がるという可能性もあるということです。M&A発生時には、純資産と買収額の差額に着目してみてはいかがでしょうか。